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【開催報告】鈴与システムテクノロジー様と「AI駆動開発 高度実践プロジェクト」を実施しました
2026年04月21日
鈴与グループのIT推進を担う鈴与システムテクノロジー株式会社様のサービス運用・営業部門のメンバーと共に、全7回にわたるAI駆動開発の高度実践プロジェクトを実施しました。
「さらなる高みへ」を選んだ理由
AIエキスパート集団として、さらなる高みへ
鈴与システムテクノロジー様は、AI活用を全社の競争力として確立しているエキスパート企業です。
生成AIを全社的に使いこなし確かな成果を積み上げてきた同社が、次のフェーズとして掲げたのがAIエキスパート集団として培った知見に外部の方法論を融合させ、信頼性・リスク・本質への洞察を体系化することで、組織全体のAI実践の到達点をさらに引き上げること——それがこのプロジェクトの出発点でした。
追求したのは「AIエンジニアリングの本質」
AIツールを使いこなす段階を超え、「どのような仕様を渡すとAIはどう動くか」「AIが出力したコードをどう検証するか」「チームでAI開発を統制するにはどんな設計が必要か」——そうしたAIエンジニアリングの本質を、自社で蓄積してきた実践知と外部の方法論を統合・体系化する場として、本格的な共同プロジェクトに取り組まれました。
現場で確かめたこと
仕様策定プロセスへのAI組み込み
プロジェクト初日から、Claude Codeを用いて実際の業務テーマで仕様書を生成し、その精度や構造を多角的に評価しました。日々のAI活用で蓄積してきた実践知を、仕様策定という上流工程の方法論として体系化した結果、参加者からはこうした見解が示されました。
「AIを業務効率化だけでなく、開発プロセスそのものの設計にも体系的に活用できるようになりました。これまで現場で培ってきた経験が、上流工程の新しい標準として位置付けられたと実感しています。」
アウトプットを決定づける「情報の渡し方」
プロジェクトが進むにつれ、参加者が繰り返し検証したのは「AIに渡すコンテキストそのものを設計対象として扱う」という原則です。単なるフォーマット変換ではなく、要件・制約・ドメイン知識・判断基準をどの粒度でどの順序で構造化し、どこまでを明示知としてAIに委譲し、どこからを暗黙知として人間側に残すか——この情報アーキテクチャの設計次第で、出力の一貫性・再現性・リスク特性が大きく変わることを定量的に検証しました。「AIのリスクをどこで管理するか」という実務判断は、このコンテキスト境界の設計論として再定義され、自社の標準メソッドに組み込まれています。
「言語化能力」がアーキテクチャを左右する
中盤で焦点となったのは、「要件の記述量」ではなく「設計意図のどの階層まで明示的に転写できるか」という問いでした。3名の方が同一の業務要件を、それぞれ異なる抽象度——「やりたいこと」だけ/「守るべき制約と判断基準」まで/「ドメインの本質と変化の方向性」まで——で仕様化しAIに渡したところ、出力されたアーキテクチャは驚くほど異なる構造を見せました。意図を表層的にしか書けなかった入力からはシンプルな単層構造が、設計判断の根拠まで言語化した入力からは Domain-Driven Design による洗練されたアーキテクチャが出力されたのです。「設計者の頭の中にある暗黙の判断基準を、どこまで明示知に変換できるか」が、そのまま成果物の構造品質を決定する——この因果を3名の出力比較を通じて定量的に裏付けました。
得られたケイパビリティ
7回のプロジェクトを通じて体系化されたのは、表層的なAI活用スキルにとどまりません。
習得領域 | 具体的な内容 |
|---|---|
AI品質管理 | ハルシネーション検出・仕様書設計による |
スペック駆動開発 | 仕様→設計→実装→テストの一貫した |
チーム開発統制 | コンテキスト管理・命名規約統一・Git運用 |
本番インフラ実践 | Docker・Harbor・Kubernetes本番デプロイ |
提案力の深化 | AI活用の本質・リスク・限界を語れる説得力 |
これらは、お客様のAI活用支援に即座に活かせる実践知識です。
完成した成果物
サービス運用・営業部門のスタッフ3名が、設計・実装・本番デプロイまでを完走しました。
レイヤー | 技術スタック |
|---|---|
フロントエンド | React / Next.js / Tailwind CSS |
バックエンドAPI | Node.js / Domain-Driven Design |
認証 | OAuth / JWT |
データベース | PostgreSQL |
コンテナ | Docker / Harbor |
オーケストレーション | Kubernetes(本番環境・レプリカ管理) |
AI開発ツール | Claude Code |
終わりに
鈴与システムテクノロジー様は、「AI活用のエキスパート集団」として培ってきた知見に外部の方法論を融合させ、「AI駆動開発を統制できるトッププロフェッショナル」としてお客様に高い価値を届ける体制をいっそう強固にされました。
今後、今回のプロジェクトで得られた実践的な知見がお客様へのAI活用支援においてさらに発揮されることを、心よりお祈り申し上げます。
この度、貴重な機会をいただきました鈴与システムテクノロジー株式会社様、ご参加いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
Hexabaseは、今後もAI駆動開発の普及を通じて、すべての人が「作る側」に立てる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
会社プロフィール
会社名 | 鈴与システムテクノロジー株式会社 |
|---|---|
業種 | 情報システム・IT提案・システム導入支援 |
所在地 | 静岡県静岡市 |
設立 | 1990年 |
従業員数 | 333名(2026年4月1日現在) |
主な事業 | システム開発、インフラ・セキュリティ |
参加者 | サービス運用・営業部門のスタッフ 3名 |